25

 

 

今日は誕生日だ、もう25歳になる。

 

もう誕生日を祝う歳でもない気もするけど今年は25歳だ、もう四半世紀も生きてきたことになる。節目の年くらい祝われてもいいよね、という理由をつけておこう。

 

それにしても25歳ってもっと大人だと思ってたな。四捨五入すると30で所謂アラサーの仲間入りだ、気分はまだまだ学生なんだけど。

 

とりあえずこれからはもうちょっと大人の女性になれるように頑張れれば良いなと思う。でもまだまだ遊びたいお年頃だし。将来のこともそこまで考えてないし。ま、まだまだ楽しく生きれればいっかな~って感じのスタンスでいってもいいよね。

 

でもひとつ言えるのは25歳になったしそろそろ自分のこともうちょっと好きになってあげたいな。

 

気づいた時からずっと自分のことが好きじゃなかった。私には幼稚園の頃からの幼馴染がいて、その子は顔も可愛くて愛嬌もあったし皆に優しかった。勉強だってできたし運動神経も良かった、何より色んな人に好かれてた。私はその子と自分をずっと比較してたし、周りからも比較されているような気がした。母親から叱られる時もその子を引き合いに出されたし、私はその子より劣っている、ダメな人間だと思ってどんどん自信がなくなっていった。その子とはずっと仲も良かったし大好きで、それ故その子の存在がずっと呪いのように私の中にあって、自分で自分をずっと苦しめていた。大学の頃もその子はキラキラしてたし、彼氏もいて私よりうんと早く就活も終えて地元の企業に内定を貰った。それもあって私は上京したのかもしれない、私はそんな安定した普通の生活は求めないぞ、私は好きなことを仕事にする、こんな田舎を出て東京で1人で生きていくんだ、そんな妬み嫉みからの反骨心だったのかもしれない。でも自由を求めて上京してもまだその呪いがなくなることはなかったし何度も1人で泣いていた。だけどもういいんじゃないか、そろそろこの呪縛から自分を解放してあげたい。

 

今まで嫌っててごめんね、でもすぐには大好きにはなれないけど自分で自分にちょっとずつ歩み寄るから。もうちょっと待ってて。そうしたら他の人のことももっと好きになれるから。