大好きのまま居続けるのは難しい

 

 

おはようございます。

 

皆さんは大好きなバンドやアーティストっていますか?

おそらく今見てくれてる人にはいるんじゃないかなーと思います。その大好きなバンドは1組ですか?その大好きなバンドを好きになってどれくらい経ちますか?

もちろん私にも大好きなバンドはいます。ただ私の場合大好きなバンドが沢山あって、その中でも特に大好きなバンドが何個かあります。

 

その私の大好きなバンドの中でも特に超大好き!!なパスピエというバンドがいます。

1番好きなバンドって聞かれたら困るけどなんだかんだでやっぱパスピエかな~と思うらいには超大好きなバンドです。

パスピエを聴き始めて多分3年以上は経つと思います、私は音楽をしっかり聴くようになったのが大学入ってからで遅い方(高校の時はバンプとワンオクしか知らなかったしそれしか聴いてなかった)だし、そう考えると私とパスピエの歴史は深い方だと言えますね~

パスピエを好きになって3年以上ですが、波はあるものの私なりにずっと大好きでいました。3ヶ月くらいずっとパスピエをシャッフルし続けるくらいどハマりしていた時もあれば寝ても覚めてもパスピエのことを考えたり、金欠でも這いつくばってたった1人で福岡から武道館を見に行ったり、就活にこじつけて大阪まで見に行ったりもしました。

最近は小さい箱に行くことが増えたこともあってか落ち着きましたが、年明けに出た新譜は「やっぱパスピエ最高のバンドじゃん(;;)」と思わせてくれる最高なアルバムだったし、運良くツアーファイナルもめちゃめちゃ良い席のチケットを譲って頂いたりもしました。超良いライブだったなァ。

 

そんな私の順風満帆なパスピエLifeにも転機は訪れました。大好きなメンバーであるドラムのやおさんが脱退するというものでした。

私はパスピエに関しては解散や脱退に縁のないバンドだと信用しきっていました、あの5人の丁度良いバランスに理由のない安心感を抱いていました。

青天の霹靂とはこういうことを言うのでしょうか、その日は状況を理解できずに「ヤオサン…ダッタイ……??」と涙も出ませんでした。

正直嫌で嫌で堪らなかった。辞めないで欲しいと思ったし、メンバーとパスピエの事が好きなら尚更なんで辞めるの?と思った。絶対受け入れなれなかった。

パスピエのドラムはやおさんじゃないとダメなんだよ。」って何回も思った。

もちろんそのことがパスピエにとってもやおさんにとっても良くないことはわかってたし、ファンならちゃんとそのことを受け入れて、ちゃんとパスピエもやおさんも両方の背中を押してあげないといけないってことくらいはわかってた。パスピエにもやおさんにもそしてこれからサポートしてくれるドラマーの方にも失礼なことは重々承知だ。自分でもファン失格だと思ったし、他のちゃんと受け入れて「パスピエもやおさんも応援しています!」と言えているファンの人達にも申し訳ないと思った、私だけこんなに駄々こねて何やってるんだろうと思った。

そんな気持ちのままパスピエの曲もずっと聴けないまま7/23のパスピエのP.S.P.E.限定ライブ当日が来た。

正直ずっと怖いという気持ちがそこにはあった。ずっと目を背けてきた現実を見ることの怖さ。でもどこかでやっぱりやおさん普通にドラム叩いたりして等有り得ない妄想をしたりもした。

会場に入って、時間になって暗転する、メンバー4人がが出てきた。本当に4人なんだな、と思った。パスピエのメンバーは4人でまた1からやっていくつもりだと言っていたし、新体制という言葉を何度か使った。それが私にはどうしても違和感を感じざるを得なかった。

トークが終わってライブが始まった、いつものSEがかかっても出てくるのはいつもの5人ではなかったことに落胆してる自分がいた。

最初の曲が始まった瞬間に「あ、やっぱり違うな」と思ってしまった、そう思った瞬間から涙が出た。どんなに上手い人をサポートにしようと何をしようと違うんだと思った。

ライブはすごく良いセットリストだった、普段はやらない曲を沢山やってくれた、でもその曲を聴いている時でも「ドラムがやおさんだったらな」と考えてしまった。

ただ周りのファンの方たちは目一杯ライブを心から楽しんでいるように見えた、私だけ一緒の空間にいるのに一人ぼっちな気がしてすごく苦しくて、正直心から楽しめなかったのが現実だった。

帰りながらも家に帰ってからもずっと色々考えてしまって、「今日のライブを心から楽しめなかった私はパスピエの事が本当に好きなのか??」と自問自答を繰り返し、気疲れしてしまった私は今日は早めに寝ようとベッドに横になった時に気づいたら涙が止まらなくなってしまった。あんなに大好きだと思っていたパスピエのライブを心から楽しめなかった悲しさと、初めて夏フェスでパスピエを見たあの日や、一人ぼっちで福岡から武道館を見に行ったあの日を思い出して涙が止まらなくなってしまった。このまま私はどんどんあんなに大好きだったパスピエを好きじゃなくなってしまうのだろうかと想像するだけで怖かったしただただ悲しかった。

 

私はいつの間にか大好きなものはずっと大好きでいなきゃいけないという強迫観念に囚われてしまっていた。

大好きなものをずっと大好きで居続けるのはすごく難しいことで、大好きなときもあればちょっと離れてしまう時もあって良いし、また時間が経って聴いた時にやっぱ大好きだな~ライブまた行こうかな~!と思えればそれで良いと気づいた。

幸い私には他にも大好きなバンドが沢山あって、良い音楽には恵まれているので、ちょっとしばらく無理にパスピエを大好きでいなきゃ!と思うのをやめようと思いました。また聴きたくなったら聴いて、次は大好きなバンドじゃなくて、家族のように私の心のどこかにそっといるような存在になればいいなと思います。

それが私なりのパスピエの愛し方であれば良いと思います。